新年の挨拶

明けましておめでとうございます。

 昨年のトピックスとしては,まずは4月に第5回ソーシャルフットボール全国大会の開催が挙げられます.事務局であるいぬお病院の方々を中心に,佐賀県や九州地区の関係者の準備のおかげで,競技面・運営面共に質の高いものになりました。特に,竣工間もない佐賀アリーナでの開会式は雰囲気も素晴らしく,感動的な演出で,参加者・観客の皆さんにとって忘れがたいものになったと思います.
普及に関しては,8月に静岡県(浜松市)で東海キャラバン,11月に山形県(上山市)で南東北キャラバンを行い,いずれも参加者すべてが楽しめるイベントとなりました。地区によって抱える課題・置かれた状況に違いがあります。キャラバンは、JSFAと各地区がコミュニケーションを重ね、一緒にイベントを作っていく中で課題を共有し、解決を目指していく過程が一番重要です。キャラバンのみで終わるのでなく,その後も地区の課題解決のため協働していきます.
女性プレーヤーの普及に関しては,今まで自主的に普及を進めてきたDREAMの活動を支援しました.女性プレーヤーの普及や,女性が気軽にフットサルを楽しめる環境整備は、
協会設立からの課題であり,協会として今後さらに力を入れていきます.
朝日印刷株式会社とのパートナーシップも2年目に入りました.昨年も社員様向けのイベントを行い,ソーシャルフットボール選手4名がファシリテーターとなり,自身の体験を語り精神障がいへの理解を促すとともに,「みんなが楽しめるルールを作る」ことをテーマに話し合い,ゲームを行うことで多様性への理解を進める役割を果たしました.

本年は1月に大阪府堺市でDream Asia Cup(第1回精神障がい者アジア大会)並びに第1回精神障がい者フットボールアジアシンポジウム/会議を開催します。告知・公開が直前となりご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
これまで、国際大会に出場したアジアのチームは日本だけでした.しかし,アジアでも精神障がい者のフットボールを行う国々があります.日本も含めどの国も体制は脆弱で、認知や支援も少ないのが実情です.初めてのアジア大会を通じ、スポーツとしてのフットサルをアジアに広めていくこと,シンポジウム/会議では各国の精神障がい者処遇や精神障がい者スポーツの現状を共有し,アジアで組織体を作り,一丸となって組織的に普及を進めていくことが目的となります.また,「精神障がい者スポーツと自立・就労」についてのシンポジウム、スポーツ機会が少ない発達障がい児等のためのスポーツ教室も行います.
HP,SNSおよびクラウドファンディングを通じてスポーツとしてのソーシャルフットボールの魅力や,精神障がい者の理解促進を行っていきます。大会、シンポジウムはLive配信も予定しています.会場でも、画面越しでもぜひ、ソーシャルフットボール日本代表チームの活躍を応援して下さい!

令和7年 元日
特定非営利活動法人日本ソーシャルフットボール協会
理事長 佐々 毅