明けましておめでとうございます。
昨年度はCOVID-19の感染拡大に伴い、1年延期したソーシャルフットボール全国大会を開催することができました。
開催県である徳島、そして四国の精神医療・保健福祉関係者が中心となり、「ワクワクしながら」共に進めてきました。
また、徳島県サッカー協会による競技運営、四国大学による映像配信、高校アナウンス部の協力といった、幅広い連携・協力の元開催できました。
メンタルヘルスの問題は精神医療・保健福祉関係者のみで解決できるものでも、抱えるものでもなく、広く社会全体の理解と連帯が重要であると考えます。
このような考えから、JSFAは新たにミッションを掲げました。
JSFAのミッション(理念)
フットボールを通じてつながり
自分らしく生きていくことを尊重し合う社会を実現する
精神疾患・障がいに対するスティグマ(偏見)は依然根強いものがあります。このスティグマは社会一般だけでなく、支援者、そして当事者も抱えています。
当事者は、疾患や障がいそのものによる苦労に加え、「こころの病にかかってしまった」ことに対する絶望感から自信を無くし、対人交流を避け孤立に向かってしまいます。
ソーシャルフットボールはこのような当事者にとって、回復に向かう場としての役割を持っています。
チームに入り仲間を得、仲間同士支え合うことによって自信を持ち、就労・就学などの次のステップにチャレンジしていくプレーヤーが数多くでています。
また、そのプレーヤーが、他の当事者にとっては精神疾患・障がいからの回復のロールモデルとなり、社会においては精神疾患・障がいのある人のイメージを変えていきます。
生涯を通じて5人に1人が何らかのメンタルヘルスの問題を抱えると言われています。
こころはこの世に生きる人が等しく持っているもので、すべての人にとって「自分ごと」の問題であると言えます。
精神疾患や障がいがあってもなくても、すべての人が自分らしく生きていくことができて、それを尊重し合える社会ができたならどんなにすばらしいか。
私たちは、そんな社会の実現に向けて努力していきます。
そしてこのような活動にご理解をいただき、多くの方のご参加、協働を賜れば幸いです。
本年もよろしくお願いいたします。
令和5年 元日
特定非営利活動法人日本ソーシャルフットボール協会
理事長 佐々 毅