ソーシャルフットボール 全国キャラバンin静岡/東海 のご報告

東海地区ソーシャルフットボール協会のご協力のもと、20204年8月24日(土)・25日(日)の2日間にわたり静岡県浜松市でソーシャルフットボール全国キャラバンを開催しました。

2日間を通して、東海地区を中心に選手・関係者・見学者を合わせると約80名にご参加いただきました。

 

【ソーシャルフットボール講演会】

佐々理事長と日本代表の奥田監督、強化指定選手3名から体験談などのメッセージを発信しました。

佐々理事長、奥田監督からはソーシャルフットボールの意義や今後の展望、強化指定選手からはソーシャルフットボールを通した関わり・変化・学びといった体験談などが語られました。

参加者からの感想や質問もあり、ソーシャルフットボールの活動に強く関心を持たれていました。

 

【ソーシャルフットボールクリニック・交流戦】

代表スタッフによるクリニックと交流戦が行われました。

開始直後は、不安と期待が半分といた表情の参加者でしたが、平崎コーチによるウォーミングアップが進むにつれ、笑顔や笑い声が増えていきました。

 

ウォーミングアップのアップの後は、フィールドとゴレイロに分かれてトレーニングを行いました。

 

午後からは、より実践的なトレーニングをした後に交流戦を行いました。

交流戦のオープニングは東海選抜vsJSFA強化指定選手でした。どの交流戦もトレーニングを活かした良いゲームでした。

 

≪キャラバンの感想≫

【一般社団法人ASOBI 代表理事 寺田様】

◆8/24

純粋に、強化指定の3選手の話を聞いて『すごいな!』と尊敬します。不安や苦手なことを自覚しながら、それを越えていくことは簡単にできることではありません。受け止めてくれる場所が身近にあり、そこには理解し合える仲間がいたという幸運があったとしても、最初の一歩を踏み出した勇気を尊敬します。そして、フットサル競技の高みを極めようとすることも簡単なことではありません。でも努力する自分を楽しめていることや、同じ思いをしている人を助けたいと言った言葉に、人間の芯の強さや成長力と、ありのままを受け止める優しさを感じて、私も彼らのような姿勢でありたいと思わされました。環境の在り方についても新しい視点を学びました。

当事者である選手達のこれまでの振り返りの話から、理解し合える場の重要性を改めて知りました。人は、認められると勇気が湧いてきます。

全ての人にとって、「社会」のなかに「自分の思いを共有できる場所」が身近にあることが当たり前になることを目指したいと思いました。

◆8/25

普段、精神疾患・障がい等に触れることがほとんどないASOBIメンバーが参加しました。「どれくらい、障がいのかたは来ているの?」と尋ねられ、「ほとんど」であることを知ると驚いていました。昨日、講演を聞いた私が仲間達と共有したことは、見た目ではわからないからこその困難についてです。

それを学校や会社に置き換えてみると・・と、各々が自分なりに想いを馳せながら考えを共有する機会が持てました。これまで自分が触れたことのない障がいへの理解は、何度も何度も触れたあとに初めて腹落ちすることが多くあります。

これからも、できるだけ多くの場面でソーシャルフットボールの皆さんと繋がり合い、だれもが居心地のよい場所が人々の手によって広がっていくことを目指したいと思いました。

 

【関口 海翔(JSFA強化指定選手・エンギーア静岡)】

ソーシャルフットボール東海キャラバンに参加させていただきありがとうございました。地元(静岡)での開催ということもあり、リラックスして楽しく参加することができました。普段なかなか会うことができない方とも今回お会いすることができ交流を深めることができました。

佐々理事長の講演会では障害があってもソーシャルフットボールを続けることで自己肯定感が上がったり、孤独が解消され自信の回復等社会性のスキルが向上することを認識できました。奥田監督のお話では、日々のトレーニングや体重コントロールなど大切さを知りました。強化指定選手として意識し、専門性を高くしていきたいと思いました。

2日目のクリニックではたくさんの方と交流を深める楽しいものから実践での学びがありました。

今後、チームに戻ってからできるものもあったのでチームで実践してみたいと思います。地元開催・強化指定選手としての参加は正直少し照れくさいこともありましたが、小学校3年の時から自分を支え指導してくれた皆さんに強化指定選手としての自分を見せることができ、また自分を「目標」としてくれている知人の前でプレイすることができ本当に嬉しかったです。

強化指定選手としては、2年目ですが、この先もソーシャルフットボールをずっと続け必ず代表入りしたいと心に決めました。ソーシャルフットボール協会の皆様、地元浜松での開催にご尽力いただいた皆様に感謝します。今回は、本当にありがとうございました。

 

≪謝辞≫

最後に、このキャラバンを開催するにあたりご後援いただいた団体様、準備や運営をしていただいた東海地区ソーシャルフットボール協会様、静岡FIDサッカー連盟様、静岡県作業療法士会様、アーチフィジカルケアグループ様、一般社団法人ASOBI様、医療法人 好生会様に厚く御礼を申し上げます。