ソーシャルフットボール日本代表キャラバン(九州)のご報告

九州ソーシャルフットボール協会(KSFA)のご協力のもと、福岡市立障がい者スポーツセンターで日本代表キャラバンを開催しました。

午前と午後の部を合わせて、九州各地から選手・関係者67名、見学者約20名にご参加いただきました。

 

今回のキャラバンの目的は、日本代表と九州地方の方たちとの交流と、日本代表監督やコーチと候補選手らによる技術の伝達でした。
フットサルクリニックは、奥田監督が「ボールの置き所」と「見る」をテーマに指導を行いました。
ランチタイムには、佐々理事長と日本代表の奥田監督、代表候補選手2名から体験談などのメッセージを発信する交流会を企画しました。

佐々理事長や奥田監督はソーシャルフットボールの意義について、代表候補選手はソーシャルフットボールを通じて症状からの回復や自信を取り戻すきっかけを掴んだ体験談が語られました。

交流会の参加者からは、「話に引き込まれた」「勇気づけられた」などの前向きな感想を多くいただきました。

 

上記以外にKSFAの要望で日本代表候補チームと九州選抜代表チームとの対戦を行いました。

予定よりも試合を1本追加するほど白熱し、非常にレベルの高い試合に観客も大いに盛り上がりました。

 


監督よりコメントを頂きました

日頃より活動へのご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。

山梨に続き、今回は福岡でキャラバンを開催いたしました。参加者の皆様、ありがとうございました。

午前・午後の2回に分けて、「ボールの置き所」と「見る」をテーマにクリニックを実施しました。

トレーニングのテーマを意識して真摯に取り組んでもらえたので、短時間で変化した参加者の姿を見られた事が何よりの成果です。

 

また、日本代表候補選手達との特別試合では、九州勢の想いと勢いが詰まった非常に熱量のある試合となりました。

前回に続き今回も人材発掘や地域とのコミュニケーションを図ることが出来、やはり、この活動は非常に意義のある事だと確信しています。

 

最後になりましたが、九州キャラバンを開催するにあたり、ご尽力いただきました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

今後ともお力添えの程よろしくお願いいたします。

ソーシャルフットボール日本代表監督

奥田 亘


日本代表候補選手の声を紹介いたします。

(豊田 裕樹選手)

1月15日福岡市立障がい者スポーツセンターで福岡キャラバンに参加させて頂きました。

9時過ぎに現地につくとスタッフの方々が準備をされていました。10時から奥田監督によるクリニックの午前の部が始まりました。

自分も参加者と一緒に練習させて頂きました。

フィジカルコーチによる音楽に合わせてダンス的なステップは難しかったですが楽しめました。

監督の練習ではパスとシュートでドリブルと足裏の止め方などを教えて頂きました。参加者の方々も上手い方も多いと感じました。

ランチミーティングでは佐々理事長、奥田監督の話しの後代表候補選手2人が話しました。

自分の話しでは自己紹介、日本代表を目指したきっかけ、日本代表候補に関わって感じた事、日常生活のバランスと両立について、ソーシャルフットボールの意義について話しました。

休憩の後九州選抜チームと10分ランニングタイムで3本試合をしました。体力的にきつかったし相手チームもしっかり動いてプレーされていい試合になりました。

午後のクリニックではアップのゲームをしてドリブル、シュート練習をして最後6チームに別れて試合をして終了しました。

参加しての感想は参加者の方々がうまい方が多かったのと一生懸命にプレーされていたと思いました。

準備、運営のスタッフの方々も1日支えていただいて素晴らしいキャラバンに参加出来勉強になったしいい経験をさせてもらい感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。

 

 

 

(八木 英充選手)

今回九州キャラバンに参加させてもらって、たくさんの選手、スタッフの皆さんが集まって下さり、交流出来た事がとても嬉しかったです。

レベルが年々上がってきているのを実感しました。そしてみんなで楽しめた事が嬉しかったです。

そこでフットサルが上手いかどうかよりも、人間的な成長、そこで生まれる仲間との交流や、互いを認め合って生きていく。

それが1番大事なんだと思います。

その機会をフットサルを通して学ばさせてもらっているんだなぁと思います。

現時点ではソーシャルフットボールだけやれば、病気が完全に治る事まではいかないと思いますが、人として本当に大切な事を学べる貴重な機会を得てるんだと思います。

時には自分の人生を振り返り、悔やむ事もありますが周り道のように思えて、大切な物を拾っていってると思います。

僕らは病気やソーシャルフットボールを経験して良い人生を歩んでいってると思えたら、案外悪くないのかもしれないです。』

 

参加者の声を紹介いたします。

(福大ファイヤーバード 光安悟選手)

今回、キャラバンに参加するにあたり、日本代表チームと試合をする機会を得ました。

九州選抜として、いつもはしのぎを削る選手達と協力して、代表に立ち向かいました。

教室では、アイスブレイクから始まり、終了までが専門的でとても勉強になり、あっという間でした。

ソーシャルフットボールは、競技的な面と福祉的な面があると思います。

支援者の方たちの応援や、仲間たちの励ましの声。

ボールがつなぐ人と人との絆が、こんなにも自分に自信を持たせてくれるものだと、改めて実感できたキャラバンでした。』

 

 

(トラムート北九州 ミゾ選手)

他県の初めてお会いした選手とコミュニケーションがとれたこと、他地域の練習場で練習できたこと、日頃の練習の成果を発揮できる場所を頂き感謝しています。

クリニックでの面白い練習(リズム サーキット トレーニング)は少し練習に取り入れるのも良いかもと思いました。

様々なチームの監督や関係者さんの指導も具体的でわかりやすく、止めて蹴ること、チームが周りを見れていない時は周りを見ることなど簡潔で的確でした。

片付けなども各チーム自ら協力してスムーズに行えたことは自信につながると思います。

今後日本代表の選手が強くなるためには今回のような交流があるとより切磋琢磨できるのではないかと思いました。

当事者の方のスピーチはその方の事を知るきっかけなり、自分を知るきっかけにもなりました。』

 

今回運営協力頂いた方の声を紹介いたします。

(サガン鳥栖 社会連携担当 井上裕介氏)

ソーシャルフットボール日本代表九州キャラバンを見学させていただき、トレーニングのリズムとテンポと選手たちの動作や能力とのバランス、そして選手の考える力の引き上げ方が最高に面白い経験でした。

体と脳のトレーニングは子どもから大人まで、そして障がいの有無に関わらず、改めてその重要さを認識させられました。

佐賀県では2024年に国スポ・全障スポ「SAGA2024」が開催されます。

ソーシャルフットボールはオープン競技として開催予定ですが、全国から来佐される選手や地元関係者など色んな方との交流が楽しみです。

ただ楽しみと同時にJリーグクラブスタッフである私にはSAGA2024大会前、大会期間中、大会後、自分にしかできない役割もあるのかなと責任も感じています。サッカー協会や各競技団体、学校や自治体、スポンサー企業やファン・サポーターなどなど。

Jクラブが持つメリットを生かしながら、2024以降もソーシャルフットボールやソーシャル(障がい者)スポーツが病院や施設などで回復療法や健康増進活動として活用されていくことへつないでいくことも考えていきたいと思っています。

まずは今回勉強させていただいた経験も大切にして、丁寧に取り組んでいき志を同じくする仲間づくりを行っていけたらと思っています。

 

 

(【熊本】チームドラゴン チームスタッフ 湯原徹氏)

午前と午後に分かれてのクリニックで私は午前中の部に参加させてもらいました。

フィジカルコーチの体を動かすところから始まり、奥田監督のボールの止め方を中心とした基本練習を行い、フットサルを楽しむ為にとても大切な技術を教えていただけました。

日頃の練習で意識しながら取り組めていけたらと考えています。

午後からは日本代表候補の方々と九州選抜候補のトレーニングマッチを企画していただきました。

一人一人の気持ちのこもったプレーに熱い思いがこみあげてきて、「九州にこの活動も必要だ」と再認識しました。

今後もメンバーの皆様のニーズを聞きながら良い活動が展開をしてけたらと思います。

今回このような企画を計画してくださったJSFAの皆様ありがとうございました。』

 

(【佐賀】AYAKOX チームスタッフ 下條真鳳氏)

今回、貴重な機会をいただきありがとうございました。

コロナ禍で他のチームの方と交流する機会も減ってきている中、一緒に練習や試合をしていく中でいつもは敵同士のメンバーが協力している姿があり、普段見せない表情や行動等メンバーの新たな一面を発見することが出来ました。

九州全体が仲間となり、繋がりがより深まったのを感じています。参加したメンバー、スタッフともに良い刺激になりました。

また日本代表監督の練習メニューもわかりやすく、日頃の練習にも取り込みたいです。

間近で日本代表のプレーを見ることができ、日本代表との試合を通して感じた戦術面やクリニックでの練習はとても参考になるものが多くありました。

今後も自分のチームで今回学んだことを生かして2024年に佐賀県で開催される全国障害者スポーツ大会に繋げていけたらと思っています。』